松阪市 書道教室 月兎教室|三国志好きが反応する蔡邕の一句と想いの温度
「枯桑知天風 海水知天寒」墨場必携を開く朝

今日は何を書こうかな、と思った朝。
私はいつものように『墨場必携』を手に取りました。
そして、目を閉じて、そっと開いたページの一句を選びます。
出てきたのは――
「枯桑知天風 海水知天寒」
枯桑(こそう)は天風(てんぷう)を知り
海水は天寒(てんかん)を知る
葉を落とした桑は風の強さを知り、海の水は凍らずとも寒さを知る。
この二句の中に、自然を通して人の心を映すような深さがあります。

遠く離れた家族を想う詩
調べてみると、この句は後漢の蔡邕(さいよう)という詩人の作、
「飲馬長城窟行(いんばちょうじょうくつこう)」にある一節でした。
蔡邕といえば、才女・蔡文姫(さいぶんき)の父でもあり、
名臣であり、書家としても知られています。
そして…三国志ファンにはおなじみの曹操(そうそう)の師でもあります。
この詩には二つの読み方が伝わっています。
ひとつは、遠く戦地へ行った夫を想う妻の心情。
もうひとつは、故郷に残された妻を想う夫の気持ち。
※諸説ありますが、離れていても通じ合うこころが描かれています。

鯉に託された手紙

詩の中でも特に印象的なのが、鯉の中から夫の手紙が見つかる場面。
旅人が村へ魚を届け、妻の息子がそれを料理すると、
2匹の魚の中から夫の手紙が現れるのです。
1匹目…「よく食ていますか」
2匹目…「いつもあなたを想っている」
――なんて優しい言葉でしょう。
そしてその「双鯉魚(そうりぎょ)」とは、
本来は文を入れる木製の小箱のことで、鯉の形をしていたそうです。
夫の思いを“鯉”に託した詩人の発想に、
二千年の時を隔てても心が震えました。
想いの温度

「枯桑知天風 海水知天寒」
夫婦の心の距離が、風や海に喩えられているようです。
見えないけれど、確かに伝わる“温度”がある。
それを思うと、墨をすりながら胸がじんとしてきます。
墨の黒にも、静かに光るぬくもりがあるような気がします。
「墨場必携」、こういう出会いがあるからやめられません。
(※日本習字普及協会編集 名句を書く 210ページから)
文鎮に鯉が多いのは、平たい形だけでなく、もしかしたら、
双鯉魚から、発展してきたのかもしれませんね。
そして、絵画に双鯉が多いのも、もしかしたら、
縁起のいい、仲の良い、幸福の象徴なのかもしれません。
鯉は出世のシンボルとしても有名で、
登竜門、合格を目指す人の文鎮が鯉だったんでしょう。
荒滝をのぼる鯉のごとく、合格せよ!って願いだったんですね。
もうひとつ、子供の成長を願う鯉のぼりもありますね。
もうひと月もせずに5月ですね。
昔の、子供向けの習字セットに鯉の文鎮が入っていることが多いのは
親御さんの願いが込められていたのでしょう。

※日本では観賞用の鯉を食べません。
近年、鯉泥棒がとって食べるという事件がありますが、犯罪です。
食べちゃダメです。見るだけにしましょう!(誰も食べないだろうけど…)
■体験レッスン
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はじめての方でも大丈夫です。
松阪市で書道教室をお探しの方、ぜひ一度体験にいらしてください。
小片野教室には、痩せてサンマと呼ばれている「鯉の文鎮」あります。
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基礎から丁寧に学びながら段級位取得も目指せます。
投稿者プロフィール

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はじめまして、日本習字・月兎教室のはるちゃんです。
「放課後、一番好きな場所」を目指して、
子どもたちが安心して通える教室を続けています。
小さな手で筆を持っていた子が、
成長していく姿をたくさん見てきました。
一人ひとりのペースを大切に、
楽しく、そしてしっかり力がつく指導を心がけています。
✔ 指導・実績
・日本習字 漢字八段
・幼児〜大人・高段位まで指導
・オンライン対応あり
ひとこと🐰
「うちの子でも大丈夫かな?」という方こそ、
安心して一度体験にお越しください。
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