梅雨晴れに見つけた小さな季節の贈りもの|正岡子規の俳句と書道で味わう言葉の美しさ
梅雨晴れに見つけた小さな季節の贈りもの

梅雨の合間に青空が広がると、気持ちまで明るくなります。
このような晴れ間を表す「梅雨晴れ(つゆばれ)」という言葉には、実は二つの意味があります。
ひとつは梅雨が明けたあとの晴天。
もうひとつは梅雨の期間中、一時的に訪れる晴れ間です。
もともとは梅雨明け後の晴れを指す言葉でしたが、時代とともに使われ方が広がり、現在では梅雨の途中の晴れ間を表す意味でも親しまれるようになりました。
俳人・正岡子規は、こんな一句を残しています。
梅雨晴や ところどころに 蟻の道
雨がやみ、地面が少しずつ乾き始めるころ、小さな蟻たちが忙しそうに列を作って歩いています。
空を見上げるだけでなく、足元の小さな命にも目を向ける子規のまなざしが感じられる一句です。
書道でも、季節の言葉を知ることは作品に深みを与えてくれます。
「梅雨晴」という二文字を書くだけでも、雨上がりの光や湿った土の香り、静かに動き始める生き物たちの姿が心に浮かびます。
文字には、景色や感情を映し出す力があります。
梅雨の晴れ間に外へ出たときは、空だけでなく道ばたにも目を向けてみてください。思いがけない季節の美しさに出会えるかもしれません。
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