花の色はうつりにけりな――小野小町に重ねる、うつろいの美
本文

春のやわらかな光に包まれて、
几帳の向こうからふと漂う香の気配。
平安の都には、目に見えぬ美しさが、
そっと重なり合うように息づいていました。
その中でも、ひときわ名を残した女性――
小野小町。
才に恵まれ、歌にすぐれ、
そして「絶世の美女」と語り継がれる存在です。
けれども、その姿は、
どこか霞の向こうにあるように、はっきりとは見えません。
生まれた年も、亡くなった年も定かではなく、
ただ、和歌のことばだけが、静かに今へと届いています。
恋は、声に出して語るものではなく、
一首の和歌に託して届けるものでした。
想いは、紙の上にしたためられ、
返歌を待つ時間さえも、心を染めてゆく――
そんな時代に、小町は、
誰よりも深く「心」を詠んだ歌人でした。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
花が、いつしか色あせていくように。
気づかぬうちに、時は流れ、
美しさもまた、そっと変わっていく。
恋に心を寄せ、物思いに沈むそのあいだに、
ただ静かに過ぎてしまった時間――
その「いたづらに」というひとことに、
小町の胸の奥にある、やるせなさがにじみます。

どれほど美しくても、
どれほど想いを尽くしても、
とどめることのできないものがある。
それが「時」であり、
それが「人の心」なのかもしれません。
平安のきらびやかな装いの奥に、
ふとよぎる、もののあはれ。
小町の歌は、華やかさの中に、
そっと影を落とすように、私たちに語りかけてきます。
筆ペンアートで書いてみよう

使った筆ペンはぺんてるのアートブラッシュ・ピンクとパープル、すき穂です。
紙は日本習字の若菜、練習にも適したリーズナブルなかな用紙です。
本当なら仮名用の墨を磨って、仮名用の小筆で書くものなのですが、
もし、それをしなくちゃって決めてしまったら、毎日書くことはできないかも。
筆ペンでも楽しいので、毎日続いています。
仮名書道を楽しみたかったら、筆ペンも活用したらいいと思います。
本格的な作品を作るときは、いい墨を使い、いい筆とともに、
最高の料紙を選んで、額装にも凝って…とキリがありませんが、
切り替えて、毎日気楽に楽しむ書道も、なかなかに楽しくて、
私のマイブームです。
まとめ
美しさも、恋も、時も――
すべては、移ろいゆくもの。
だからこそ、その一瞬が、
いっそう愛おしく感じられるのかもしれません。
小野小町の一首は、
遠い平安の世から、今を生きる私たちの心にも、
やさしく響いてきます。
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ブログは毎日更新中です
本日もブログを更新いたしました。
平安の雅な世界に咲いた才色兼備の歌人、小野小町。
その美しさと才能、そして時のうつろいを、
百人一首の名歌とともに綴りました。
忙しい毎日の中で、ふと立ち止まりたくなるような、
静かでやさしいひとときをお届けできましたら嬉しいです。
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投稿者プロフィール

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はじめまして、日本習字・月兎教室のはるちゃんです。
「放課後、一番好きな場所」を目指して、
子どもたちが安心して通える教室を続けています。
小さな手で筆を持っていた子が、
成長していく姿をたくさん見てきました。
一人ひとりのペースを大切に、
楽しく、そしてしっかり力がつく指導を心がけています。
✔ 指導・実績
・日本習字 漢字八段
・幼児〜大人・高段位まで指導
・オンライン対応あり
ひとこと🐰
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